とある週末、ロイヤルセランゴールの工場見学に行きました。
マレーシアはイギリス植民地時代から本格的な錫の採掘が行われている。
現在の採掘量は過去とは比べ物にならないぐらい減っているという。
ピューターは銀と同じように、製品としてはテーブルウェア、祭祀の道具、硬貨として広く使われてきた。
マレーシアでは中国から渡って来た人々が増えてきた頃、冠婚葬祭にまつわるものを中心に多くの製品が生み出されていったという話。
そして、現在ではデザインも多様になってきている。中国風なデザインの他にも、かわいらしい動物のあしらわれたもの、ヨーロッパのデザイナーによる製品もあって、素敵なものもたくさんある。
この日は週末のこともあって、来館者もまばらでミュージアムものんびりしたもんだった。特にガイドもお願いしなかったのでだいぶ駆け足だったかもしれない。
もうちょっとゆっくりと観てみたかったけど、次回また。
こんなポットたち!
TMちゃんが学生時代に作ったポットを思い出したよ。。。
こんなふうにフォトフレームを飾るのも素敵だよね!
こんなにたくさんのデザインがある。
わたしは家にたくさんの写真を飾ることに馴染みがないけど、こんなのが当たり前のお宅とかもあるのかもしれない。
その昔の道具たちも展示されている。
日本の金属造形の現場で使われているものとは様子が違うよね?
長いベンチの片端に穴の開いた木の塊。木台なんだろうね。
木の塊の穴に当金をさして、ベンチをまたいで座り、当金のささった木の塊に向かい合って作業をする。
筒状のものなんかのためかもしれない。
よく見れば、ベンチ座面自体にも穴があるので、当金をそこへさして使うこともあるよう。
鞴とバーナー。
今もこれとそれほど変わらないもの使っている人いるけどね(クラフトデイで見た)。
道具についてはもっと詳しく見てみたかった。やはり是非とも2回目に行かないと!
職人や作家は「道具愛」がある。
これなんかさ、表紙の写真からして購入ターゲットを完璧に絞っている。このひかり具合にムラムラするとか、心をわしづかみにされるとか。この本の神々しさを表してるのかしら?
展示エリアを抜けるとちょっとした体験コーナーがあって、ビアマグの胴体部分に槌目を均等につけるとかができる。
久しぶりに金槌を握ってみたけど、相変わらず「均等」とうい言葉とは無縁の槌目を残した。金槌を打つ音を聞くと、自然と例のあのリズムが聞こえてくるような気がしたよ。
意識はしていなかったけど、学生の頃は金槌の音やリズムから誰が叩いているかみんなそれぞれわかってたんだろうね。(もちろん、先生たちのそれは特徴的で真似したりしてみたものだよねー。)
体験コーナーからは工場の作業エリアが見える。
この日はお休みだったようで、ただの静かな薄暗い倉庫のようだった。
工場内を歩き回ってみると、懐しいあのにおい。「汗+油+金属(+青春?)」。
工場といっても思いのほか質素な感じ。
だんなさんは「こんなに汚くて大丈夫なの?」とか「こんなルールで大丈夫なの?」とか言っていた。電気機器なんかを製造しているようなところと比べるとそういう印象なのかな?
わたしの印象は「きれいなわけではないけど、整理整頓されてて古いものも大切に使われているんだな。」という感じ。
ね?きれいに整理整頓されてるでしょ?
知っての通り、わたしの学生時代の机やその周りの状態はこんなではなかった。
現在のわたしの机とその周辺もあんまり変わってはいないんだけどね。。。
あっ!職人や作家の槌音のみを収録したCDなんかどう?
欲しい人いるんじゃないかな~。
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2011年6月10日金曜日
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