2011年もだんなさんは移動の繰り返しだった。
約130,000km。
直線距離だからこんなものだけど、きっともっと多いはず。
香港のお義姉さんはさらにで、いつも飛行機に乗ってるんじゃないかと思うほどで、どこかへ行ってる時ももう一つのスーツケースがいつでも家に準備されているんだそうだ。
ふたりの仕事環境は2012年の今年も既にそんな感じで始まっている。
年末に読んだ新聞にはヨーロッパ人の移動についての記事があった。
わたしたち日本人(というと語弊があるかもしれないが)は、他国への移住をそう簡単には実行しないと思う(他国に比べるとね)けど、経済が良い調子でないせいでヨーロッパでは国を移動する人々が増えているのだそう。
ヨーロッパは紛争地域や貧困の地域からくる移民の人々を受け入れてきたけれど、経済の悪化によって今度は多くの人々が他国へ移る時期がやってきているのだという。
特にポルトガル、ギリシャ、アイルランドでは何万人もの人が国を離れて南へ移動している。イタリア、スペインでも同様。
「南とはどこなのか?」というとポルトガルからルアンダ、ダブリンからパース、バルセロナからアルゼンチンというのが多くのパターン。
ギリシャからはオーストラリアへ、ポルトガルからはアンゴラやブラジルへの移動も大きな数を占めている。
こう見ると、旧宗主国だった国の人々が過去に支配していた地域などに移っているそうで、やっぱりその理由は言語とこれからの国の勢いなんだろう。特にアフリカや南アメリカなんかは資源を持っているということらしい。
中高生の頃、「南北格差」なんていう言葉を習ったけど、その定義も変化してるんだろうか?
東南アジアも例外ではないかも?
お義姉さんの話では、アウトソーシングというのも今までは別な国のある会社に委託したら、当然ローカルの人々が働いていたようなものだけれど、最近ではその会社に働く人の多くが欧米から来ている人の場合も多いのだそうだ。特に、技術を必要とするような職種の場合。
日本でも昨年の震災を機に国内での移動や、海外への移動を具体的に考えている人や実行している人は増えているのかもしれない。
身近に感じることはないんだけれど、今まで自分の生まれた国で生涯暮らしていくというのが当たり前のようであったことが変わっていく過渡期の時代なのかもしれない。
太古から、狩猟して、移動して、定住して、国を造ってという歴史が流れてきているけど、それが変わっていっているのだろうか?
驚くほどに便利な世の中では、反対に移動していくことは精神的にも経済的にもとても厳しいことだと思う。でも、それで人々は生き残る力を高めていくのかもしれない。
小さいころ、「未来」という言葉の印象はすごく明るく前向きな響きがあったけれど、今はその響きに別な音も加わって聞こえる。
こわがっていても仕方がないんだし、わたしがマレーシアで出会う困った出来事なんかも生き残る力になるものだろうと信じていきたいなぁ。
身体はどこかへ移動していっても、だれでも中身はその生まれ育ったところにいつでも残しているはずだ。

ちょっと考え事を書いたのも、去年のカレンダーを見ていたから。
1年間がA3に一覧で、左に各曜日で右へ各月が続いていく。だんなさんの出張が多いから予定を書くのに便利。
日本に行った時にカレンダーがまだ売ってなかったんで、今年は真似して作ってみたよ。
各曜日と各月は英語とマレー語。
祝日は日本とKLとSelangor。
もし、ほしい人いたらPDFで送ります。メールは以下です。
apiuy31#gmail.com(#はアットマークですね)
マレーシア情報がまだあるよ
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