2011年7月20日水曜日

おいしいとかおいしくないについて

現在までの30年やそこらで一番まずかったもの。




イギリスで食べたwagamamaの麺。

イギリスに住むことになって、飛行機で到着してから初めて食べたものの衝撃的なまずさといったらなかった。結局、2年ほど住んだ中でその店で2度と食べることはなかったけど、ほんとにびっくりした。
この店はシンプルに小奇麗な感じで店舗展開をしていて現地ではけっこう人気があったんだよ。



イギリスに住んでいる時、わたしはそんなに日本食が恋しいとかは思ったことはなかった。都会にはなんちゃって日本食も含めてアジアの食べ物が食べられるところが多かったからかもしれないな。
もちろん、家で日本の家庭で作られているような料理を作るとなれば多少の食材の制限はあったけれどね。なので、アジアの食材を買うときにはロンドンの日系スーパーやチャイナタウンのお店に行った。

住むエリアによって客層(民族という意味で)も様々だから扱っている商品にも違いがある。
わたしたちの住んでいたエリアは比較的コンサバティブなエリアだったせいか、ヨーロッパの食卓のための食材が充実していた。車でちょっと離れたエリアに行くと、アジア系の人々の多く住むエリアがあってオクラを求めてそこまで行ったりしたもんだ。



今はアジアに住んでいるわけで、日本とそう変わらない食材が簡単に手に入るようになった。でも、反対に年中夏野菜になってくるんだな。そして、不思議な食材に出会うことも多い。
ここは年中夏なんだけど、どこにも茗荷が見当たらない。食べたいな~。

アジアに来た今の方が日本食を無性に食べたくなることがある。年齢なんだろうか?
ロンドンではさほど無理な値段じゃなくても満足するような日本食が食べられたような気がする。ここでは、ちょっと張り切った金額でないと満足はしないんじゃないだろうか。家で作って食べるにしても、意外とイギリスよりもそういった食材の値が張るような気がしている。
イギリスにいた時は、ウェイトロースにあったカニをほぐしたものとかで丼とかしたけど、ここではそういうのに出会わない。もしかすると、海産物はイギリスのほうが選択肢や代用できるものが多かったのかもしれない。
ここではそういうものの値段がとっても高く感じるから買っていないだけかもしれないけど、その代りに今はおいしい味噌汁があれば満足できるような自分に気づいたりもする。



わたしの実家では特にアジア料理みたいな珍しいもの(日本の家庭料理からすれば)は食べてこなかった。今、わたしがそういう料理が食べられるのって大学時代からの経験によるものなんだろうなと思う。それらが本場の味かは別として、違った国の料理への導入だったんだろう。

だんなさんは、初めて日本で仕事をする事になった時、それまで日本食にそんなに馴染みがなかったせいか日本の寿司なんか食べられなかったという。ホテルとかの朝食も「朝から魚とか食べちゃうわけ?!」というかその匂いがもうダメ(これは今も)。そして、困ることになるだろうとマギーミー(インスタントラーメン)を100個ぐらい持って行ったと言っていた。
それが今や寿司ならひかりものが好きというぐらいになっているんだから不思議だ。
わたしはそのイギリスの初日を除けば意外にもそういうことはなかったんだけどね。ドリアンだってなんともなかったもの!大好きだよ!


そう、「イギリスの食べ物はおいしくない」とか言われているけれど、そうでもないと思う。

ここで日本食が食べたくなるように、セントジェームズパークでサンドウィッチが食べたくなったりもするし、近所のハイストリートのフィッシュ&チップスが食べたくなったりもする。日曜日の川辺のパブでの太陽の下でのサンデーローストとか、マジックがかった味のインディアンテイクアウェイとかね。



おいしいかおいしくないかはとっても個人的な事なんだけど、お店が成り立っている以上はそんなに驚くべきまずさのものには出会う確率は少ないと思う。
わたしのwagamamaでの経験だって、たまたまかもしれないしね。「今ならもういちど!」とすら思うもの。

まぁ、何が言いたいかと言うと「身の危険を冒されない限りは何でも食べてみよう」ということ。
違う地域の食べ物であってもそこから発見する自分の好みには何か共通点があるかもしれない。
それから、おいしくてもおいしくなくても、食べ物が思い出させる場面ていうのが記憶に刻まれるのはいいなと思うんだ。


なんて、自分の料理能力を擁護しているみたいでしょうか?






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2011年7月11日月曜日

飾るアイディア

ちょっと前から、おばさん宅はリノベーションを始めた。

リノベーションにあったって、いっしょにタイルを見に行ったりとかドローイングをしたりとかちょっとお手伝い。外にあるキッチンと1階のバスルームと外回りと屋内、屋外のペンキなんだけど、思っていたより時間はかかっているようだ。
わたしたちの家をやったMr.Leeにお願いしている。


室内のデコレーションなんかももう一度ディスプレイを変えるということで、あーでもない、こーでもないと考える。
30年ぐらい経つと色んな思い出の品も増えていって、どれをどこに飾るかなんていうのも頭を悩ませるところだ。品々を見せてもらうと、「うちもいつかそんなふうになるんだろうか?」と思う。

そういったものにはやっぱりストーリーがあって、そういうのが誰かが来た時に話のきっかけにもなるのかな?



これは、おばさんのお母さんの服についていたデコレーション。
伝統衣装へ美しいスパンコールの飾りがついていたものを切り取って額装。
着物の刺繍部分を切り取って額装したって感じかな。


おばさんのお母さんのものだから、それこそ50年ぐらいは経ってるんだろう。
その頃は今のようにプラスチックでできたスパンコールはほとんどなく(インドでということ)、このスパンコールもなんとゼラチンでできているのだ!
そのため、飾っていたこちらも隣の家の水漏れの影響で水が滲みてしまい以前のようではないという。残念。

それでも、こうやって手作業で作られた飾りを残しておく良い方法だよね。



これもおばさんのお母さんの時代のティーポット。
かたちがとってもかわいいよね。

底を見てみるとMade in Englandとある。
今では安いものから高いものまで製品というのは色々な選択肢があっていいなと思う反面、選択肢の少なかった時代はたとえ高かったとしても、大切に使って後々まで残っていくという面がある。
日本をはじめ多くの国が残っていくものを見直し始めている時代になっている(はず?)。



この古い書物はおばさんのおばあさんの時代のもの。100年ぐらい経ってるんじゃないかな。
手描きのコーランで、皮の表紙の中には美しい金の装飾とアラビア文字が並んでいる。

受け継いだ時にはすでに中の紙自体が虫食い状態であったけど、国立図書館に持っていったら修復してくれたんだって。コーランだからやってくれたのかもしれない。
リビングにいつもあったけれど気が付いたことがなかった。こんなふうに古い大切なものが日常の中にあるのって素敵だよね。



古いものばかりがすばらしく素敵であるというわけではないし、新しい技術や製品に囲まれて生活していて、そういったもの全てを捨てて生きられそうにもない。
だけど、用途のあるものでもないものでも、ひとつずつにストーリーがあるものを選んでいかれたいいなぁ。それには、偶然やラッキーや時間がかかるだろうけどね。


自分の持っているものやこれから家に増えるものも、そんなふうにずっと残っていくといいな。
単純に「ものが捨てられない」ということになる可能性もあるが。。。






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2011年7月4日月曜日

どうもありがとう

週1回で英語を勉強するグループからわたしが初めて見送る人がありました。

C子さん、日本でどう過ごしてるかな?
マレーシアより暑かったりして。


そのうちにマレーシア歴も長くなっていくわたしだけど、今は多くの先輩がいる。
これからもどんどんお見送りするのかなぁ。
さみしいなとか思う事もあるけど、それだけ人間がどんどん場所を移動して暮らしていく世の中になっていくのだろう。移動していくことによって生き残る力も強くなっていくのかもしれない。
自分の手の届く範囲や目に見える範囲も大切にしたいけれど、大きく広がったものの中にも自分との接点(興味あること、理解したいこと)を見つけていかれるといいな。
だいぶ抽象的だけど。。。



そんなお見送りに際して、食事会が開かれました。
普段はあんまり行かないようなお店にて。


マレーシアの普段の料理って煮込んだようなものが多いから、ハーブやスパイスを使って味は複雑かな?
でもね、もうあらかじめ味は混ざっているというかさ。
この日のように、生の野菜、調理された材料、ソースを一緒に食べると、それぞれの味もわかるままに食べているときにその味が混ざる、というのあんまり食べたことがなかった(マレーシアで)。
そういう料理を食べるとひとつずつを味わって食べるというのがわかるような気がするよね。

英語の勉強会では勉強した後に食べ物をごちそうになることがあるんだけど、いつも思うのは「野菜がおいしく出てくるなぁ」ってこと。日本人って生野菜のおいしい食べ方をよく知っているんだろうなと思う。
いつもごちそうさまです!



初めて見送る人に小さなプレゼントを作ってみました。
バティックとキャンバスのミニトート。リバシーブル。


マレーシアにはMYDINっていう、スーパーのようなデパートのようなドンキのような店があるんだけど、日用品でも買うことのできる製品もあるし(日本人的感覚からでもね)、ちょっとしたおみやげになりそうなものも探すことができるよ。
わたしの使ったこのバティックもMYDINから。だいたいRM10.00ぐらいからで、サイズは180×105cmほどだったかな。

もちろん、マレーシアで販売されているバティック自体は品質やブランドによって値段も様々だけれど、このぐらいの値段だと気軽でしょ?





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