2010年5月13日木曜日

おかあさんと昨日と今日と明日

水曜日はおかあさんとちょっと出かけた。久しぶりにおかあさんも運転。
家に帰って午後のティータイム。いつものようにヒンディーチャンネルを見ながらね。

しばらくすると、習い事を終えた姪っ子とおにいちゃんの奥さんが来た。
おにいちゃんはトーマスカップ(バドミントンの国別対抗戦)観戦、旦那さんは出張でいないので女子だけで夕飯。
おにいちゃんがテレビに映るかな~、なんて思いながら、姪っ子はドーナツを食べながらプリンセスストーリーの本を読んでくれた。もう、本が読めるなんてすごいね!それから、夕飯まで一緒に工作をしたりしながら過ごす。


それから、おねえさんやおかあさんから最近のマレーシアの教育について聞いた。
姪っ子は今は私立の幼稚園に行っているけど、もうすぐ学校に行く準備。9月からかな?つい最近インタビューに行ったんだって。
おねえさんの話によれば、最近のマレーシアの公立校ではよい学校を探すことがとても難しいのだそう。教育システムが崩壊してるくらいに言っていた。

おかあさんの学生時代は教育システムはイギリスからのもので、授業はもちろん英語だったし教師のレベルも高かったんだそう。だから、おかあさん世代の人は完璧な英語を話す。

おねえさんの世代(おにいちゃんや旦那さん)もイギリスの教育システムではなかったものの、バランスのよい教育環境だったということ。学校が少なくて生徒数は多かったみたいだけど。

現在は、英語のレベルも下がり(英語至上な考え方からすれば)、学校の勉強もとても簡単になってしまったんだと。宿題があっても、「~のエッセイを書き写す」とかいうもの。上の学校に上がりたいならどうしても塾や家庭教師に頼らなければいけないほどだという。しかも、その塾や家庭教師の先生をしてるのが学校の先生たちだというから驚き!学校では先生は何も教えないし、生徒たちも学ぶ方法を習得していくことができないらしい。
マレーシアの女性がやりたい職業の中には教師が多いらしいけど、その理由も「楽だから」というのも多いみたいで、共働きの奥さんにとってはいい仕事なのかもしれないということ。
教育の質が下がっているのは、多くの国民に教育の機会を与えることによってスタンダードのレベルが下がっていることが原因のよう。教師のレベルや学校のファシリティも地方によって大きく差がある。

公立校はこんなところも多いようだけど、私立はさすがにその反対で熱心なよう。だから、入学するのも大変みたいなんだけどね。
チャイニーズ系の私立学校ではすっごくたくさん宿題が出て、みんな熱心にやらないとついていかれない。賢くはなるようだけど、中には自分で考える力が不足してしまう生徒もいるんだって。詰め込み教育ということかなぁ。
旦那さんの会社でも、そのように優秀に学業を修めた新人の中には、言われたことはすごーくできるのに臨機応変さや自分で解決する力の不足している人が目立ってきていると言っていた。(日本でもこんなことが言われていた時代あったよね)

かたやインターナショナルスクールになると、各国の教育システムに沿っているのでまた違ってくる。でもこの場合マレーシア人枠っていうがあって、それが結構狭き門になるみたいね。両親ともマレーシア人でない、片親がマレーシア人、両親ともマレーシア人というのに沿って生徒の構成比率があるという話。


マレーシアには多くの民族があり、スタンダードを規定するのはとても難しい。そして、各民族に宗教も重要に関わってくる。そこへ、さらにインターナショナルな考え方もある。わたしが生まれ育った環境に比べると、はるかに多くの選択肢がある。学校選びだけじゃなくて、いくつもの場面で選択をしていかなければいけない状況がやってくるのだと思う。
選択肢の少なさはみんな横並びで選択する時期に猶予をもたらすけど、選択肢の多さは個人の差を生むのが早いのかもしれない。
もちろん両方ともに言えるのは、選ぶことができる環境にいるいないの違いがとても大きな差になるのだけど。。。


夕飯はおかあさんの作ったチャパティとロングビーンズのサブジとチキンカレーになぜか鹿肉炒め物。
昨日もおいしかった。

夕飯の後も、バドミントンと姪っ子のバービープリンセスDVD鑑賞であっという間に夜10時。帰宅。




わたしは子供がいないから実体験はないけど、二人の話を聞いてると環境は違っても、自分の両親が同じようにわたしたちに代わってその時々のベストの選択してきてくれたんだと思う。いくら子供でも、自分ではない誰かの人生について決断することはとても大きな責任があるのだと思う。その重責を引き受けてくれるのが唯一親なのかもしれない。
ある時から自分で選択決断をするようになったとしても、ものさしの最初の目盛りは親が作ってくれて、あとはただ目盛りを細かくしていったり増やしていったりするだけなのじゃないかな。

たぶん、どんなものさしになっても最初の目盛りは変わらない。。。かな。




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2 件のコメント:

  1. マレーシアの教育事情かぁ。人種、国籍、宗教、生活習慣、貧富などの違い、、、と日本よりたしかにいろんな選択肢がありそうだし、実際自分がマレーシアに住んでいたらどうするだろう。
    まだうちは月齢が浅いけど、そのうちやってくる教育の問題。情報に流されたくはないし、自由を奪いたくないと思う反面、ある程度の基礎は親次第で決まる部分があるんだろうなと思うと、何をさせるのか、してあげるか、というのは本当に難しいな。子供にベストなことをしてあげたいっていうのはどの親も同じなんだろうけどね。

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  2. YOCOへ
    色彩豊かな国なりの良さ(言語等)も、教育という面においては親の頭を悩ませるところみたいだよ。
    でも、もしかしたら日本よりも子供を育てる早い段階から、自国のことだけではなく世界を見ているのかもしれない。それは各民族がマレーシアという国の文化だけで成り立っていないからかもしれないなぁ。
    現在の首相になってから「1Mlaysia」という標語を掲げているけど、ひとつになろうということが必ずしもいいこととは言えないのかも。なんて思ったり。。。

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