2013年3月8日金曜日

おじいちゃんからの手紙1


今回の一時帰国で戦中のおじいちゃん、家族、友人とのハガキを持って帰ってきた。

日付が曖昧なものや、よく読めない字があるけどなるべく時間に沿って順にブログに書いていきたいと思う。

大正2(1913)年生まれのおじいちゃんは派遣先がスマトラ島だった。ちょうど今年はおじいちゃんが生まれてから1世紀!!
お便りは検閲があったのだからネガティブな事はほとんど書かれていないけど、それよりもやっぱり、限られたスペースに家族の事以外を書くなんて考えられなかったのかもしれない。





では、今日は昭和16(1941)年7月22日のお便り。
ハワイ真珠湾攻撃の前のこと。。

涼しすぎる夏、雨ばかり降って不順な毎日ですが、皆さんお変り有りませんか
僕も元気で変りなく教練に内務に勤めて居りますから御安心下さい
入隊以来早くも一ヶ月余軍隊の飯も食べられるようになりました
けれども味等全然分りません
変れば変るもので野外に出て食べるハンゴ飯が一番楽しみで有り味なものです
二子多摩川へ七里の行軍は実に楽しい一日で旅行以上でした
毎日のように代々木にて教練して居りますが行き交う人もなつかしく、今度の休み迄には面会もできる事だろうと思います
○○子は好く笑うように成りましたか
だっこしてやりたいです
乱筆にてお便りまで...




おじいちゃんが軍隊に入ったのは彼が29歳の時ということになる。
東京の芝で鉄問屋をしていたおうちに生まれ、東京の繁華街を目にしながら暮らしてきたおじいちゃんにとって娯楽の少ない毎日というのはどういうものだったんだろうか?
このお便りは青山から送られている。ここから多くの人が各地へ派遣されていくことになる。




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