2010年2月10日水曜日

CNY:ライオンダンス

今週末はチャイニーズニューイヤーですねー。
クアラルンプールではショッピングモールのデコレーションと、チャイニーズ系のお宅のデコレーションがにぎやかになってきた。レストランでは親族で食事に来てる人もたくさんいる。今週土曜日から来週の火曜日が連休の人が多いみたい。帰省する人も多いだろうから、クアラルンプール自体は人が少なくなるのかなぁ。

2年前のロンドンのチャイニーズニューイヤー。

この台、とても高い。そこを2人組みで飛ぶんだ。

こちらお店の前で福を呼び込むパフォーマンス中。



ライオンダンスは漢の時代に仏教の伝来と交易とともにインドから中国に伝わり、実際にインドから贈られたライオンは宮廷の庭園に飼われていたという。
昔からライオンは西洋でも東洋でも英雄の象徴とされていたけど、中国北部と南部ではそういったライオンに対する敬意の念が次第に武道の中に取り入れられていった。
しかし武道には取り入れられていったものの、当然庶民たちには本物のライオンを見るチャンスなど少しもなかったわけだ。それでも、「ライオンとは一体どんなものなのか?」と想像力を膨らませていったのだ。こんな庶民の好奇心が、中国北部と南部で主なふたつのライオンダンスを生み出すきっかけになった。(北部様式はqi lin、南部様式はwu siと呼ばれている)

北部の様式は、猫の風貌を基にしてライオンらしい特徴を頭部に表現している。ダンスの中には、猫がよくするように高い台の上を飛び移るような技が取り入れられている。(上に書いたようにqu linと呼ばれる北部様式の衣装では、頭部の真ん中に鏡のようなもので角が表現されている。もしかしれこれは麒麟キリンのことなのかもしれない。中国文化の中では、鏡を家の外につけて悪を跳ね返すという考え方があるらしい。)
一方、南部の様式では犬のような動きで、衣装の毛も長くダンス自体もアクロバティックな要素は少ない。
どちらの様式もダンス自体には決まったストーリーはなくてすべて各チームの創作。

清の時代には、ライオンダンスは庶民の宮廷に対する鬱憤を表現することもあったみたいだけど、現在、ライオンダンスは良い知らせをもたらすものとして演じられている。チャイニーズニューイヤー期間では、悪いものを追い払い幸せな一年を迎え入れるためにいろいろな場所で演じられる。
ライオンダンスのチームの人々は、この時期とても忙しくて一日に数箇所でおよばれするという。体力的なこともあって演者は30台半ばで引退するらしいが、短い期間しか演じられないだけに情熱を持って取り組んでいる。


ロンドンは北部様式かな。日本の獅子舞は南部様式からの影響なんだろうかね?
でもそれにしたって、何で日本は唐草模様の風呂敷になっちゃったんだか。



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